kagerow|鹿児島県いちき串木野市
kagerow|鹿児島県いちき串木野市
亀﨑染工
明治2年に創業し、150年以上の歴史を持つ工房です。大漁旗を含む印染製品を製造し、鹿児島県いちき串木野市を拠点に活動しています。また海外でのワークショップを通じて印染の技術と魅力を世界に広めています。
大漁旗と手仕事
大漁旗は、晴天の大海で走る船上で最も映えます。かつては無線通信がなかった時代、大漁を知らせるために帰港を待つ人々に掲げられました。今日では、漁船が就航する際に船主へ大漁を祈願する贈り物として受け継がれています。亀﨑染工では、大漁旗は船名や会社名が異なるため、手作業で一枚ずつ染め上げています。
印染の技法を用いたあかりの提案
印染の仕事は染めることだけでなく、染めない部分の輪郭や縁を美しく際立たせることも大切です。開発された照明器具は、染めない部分が光を放つ特徴を持っています。手染めによる染み抜きの線、上部方向へのグラデーション、そして滲み出る光は、新しい照明の表情を提供します。染料は、日常の風景やインテリアに合わせて調合され、コントラクトプロジェクトやショップ向けの小ロット注文に対応できる点も魅力です。
kagerowという名前
手作業による染め抜きによる色の濃淡と、繊細で美しい滲みを特徴とする照明器具です。その色模様はまさに陽炎(かげろう)そのものであり、夕焼けの空や炎の揺らぎを思わせる、心を落ち着かせる照明器具です。